気になるところをタップして確認しましょう。
剰余の定理を使います。必要なら復習しておきましょう。
- x の整式を P(x),Q(x) のように,式の名前と変数の組合せで表すことにします。名前は整式Polynomialの頭文字Pから,P, Q, R を使うことが多いです。
- 整式 P(x) の x に数 k を代入したときの値を P(k) と書きます。代入するという説明が長いため記号で書きます。とても便利です。例えば
- P(x) の x に数 1 を代入したときの値 ⇒ P(1)
- P(x) の x に数 -2 を代入したときの値 ⇒ P(-2)
- P(x) の x に数 a を代入したときの値 ⇒ P(a)
- 整式 P(x) を x の1次式 x-k で割った商が Q(x),余りが R であるとき,以下の等式が成り立ちます。これは大切な関係式です。
P(x) = (x-k)Q(x)+R
ここで,両辺の x に k を代入すると
P( \colorbox{mistyrose}{$k$} ) = (\colorbox{mistyrose}{$k$}-k)Q(\colorbox{mistyrose}{$k$})+R=R
※ -k と k は符号が異なることを意味します。
何度も解いて体で覚えましょう!
[問題文]次の各問いに答えよ。[/問題文]P(x) を x\colorbox{mistyrose}{$-2$} で割った余り ⇒ P(\colorbox{mistyrose}{$2$})
剰余の定理により
\begin{align*} P(2) &= 12\\ 2^3+a \cdot 2^2 +3 \cdot 2 -2a &= 12\\ 8+4a+6-2a &= 12\\ 2a &= -2\\ a &= -1 \end{align*}
P(x) を x\colorbox{mistyrose}{$+1$} で割った余り ⇒ P(\colorbox{mistyrose}{$-1$})
剰余の定理により P(-1)=-5
\begin{align*} 2 \cdot (-1)^3+5a \cdot (-1)^2 +a \cdot (-1) +1 &= -5\\ -2+5a-a+1 &= -5\\ 4a &= -4\\ a &= -1 \end{align*}
- 20210610…初版公開。問題数2。